【インド】ガネーシャ神の頭がゾウである驚きの理由【神様シリーズ】
こんにちは、めろです。
インドのスパイスと切っても切れない関係にあるのが、インドの宗教のヒンドゥー教です。
そんなヒンドゥー教を代表する神様を知っていますか。
宗教関係なく、世界中から愛されているインドの神様。
それがガネーシャ神です。
日本でもインド料理屋などで絵をみたことある方も多いと思いのではないでしょうか。
インドだけでなく、国境や宗教の枠も超えて世界中で愛されるガネーシャ神。
何でゾウの顔なの?何の神様なの?
そこにはとても面白くてぶっ飛んでいるインドの神話があります。
今日はそんな幸運の神様についてのお話です。
この記事を読めば、ガネーシャ神がもっと魅力的に感じること間違いなしです。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
ガネーシャは何の神様?
あらゆる障害を取り除く万物の神様と言われています。
商売繁盛をもたらし、学問や文化、芸術を司り、人々に自信と勇気を授ける幸運の神様です。
いやいや、万能すぎ!
そのため、とても人気の高い神様でインドのお祝い事には必ず飾られ、他の神様たちよりも優先されてお祈りされるという決まりがあります。
ヒンドゥー教は多神教であり、本当にたくさんの神様がいるのですが、その中でトップの人気を誇る神様と言えます。
ガネーシャの頭がゾウの理由
ガネーシャの最大の特徴は頭がゾウということ。
何で頭がゾウなのか知っていますか?
これにはきちんとした物語があるのです。
ガネーシャのお母さんはパールヴァティーという神様です。
そして、パールヴァティーにはシヴァという夫がいます。
ガネーシャはその2人の子です。
が、ガネーシャが産まれたのはパールヴァティーの垢から。
夫のシヴァが留守の間に、お風呂に入ったパールヴァティーはたくさん出た垢で人形を作り、魂を吹き込みます。
それが、息子のガネーシャです。
ちょっとこの時点で何いってるのかわからないくらいぶっ飛んでいます。
ちなみにこの時は頭はゾウではなく、美青年だったそうです。
ガネーシャ(美青年)はパールヴァティーと二人暮らしを続けます。
ある日、パールヴァティーがガネーシャにお願いをします。
パールヴァティー「私がお風呂に入っている間、家のなかに誰も入れないように見張ってて」
ガネーシャ「了解!」
お風呂で次男でも作るんですかね。お母さんは息子を玄関に見張りに立たせお風呂に行きます。
そして、ガネーシャ(美青年)は忠実に言いつけを守ります。
と、そこに夫であり、父(といっていいのかはわかりませんが)であるシヴァが帰って来ます。
シヴァ「ただいま〜。家に入れてくれ。」
ガネーシャ「母との約束だからだめだ!!」
シヴァ「は?何だお前!」…スパーン!
そしてシヴァはガネーシャの頭をスパーンとはねてしまいます。
!!!!
おとんが過激派すぎる。
それもそのはず、ガネーシャの父のシヴァは破壊神として有名な神様です。
一方で作物の豊作を司る神様でもあって、二面性を持った神様です。
そして、そこにお母さんことパールヴァティーがお風呂から上がって来ます。
パールヴァティー「あら、あなたおかえり。私の息子ガネーシャはどこ?」
シヴァ「息子!?」
パールヴァティー「あら…何かしらこの体は…もしかして…」
シヴァ「(やべえ)」
いつの時代も神様も母は強しということですかね。
息子の変わり果てた姿をみてパールヴァティーお母さん激怒です。
あの破壊神シヴァもタジタジになってしまいます。
そこで、焦ったシヴァが、
シヴァ「次に通ったやつの頭をくっつけるから大丈夫だ!」
と、全然大丈夫じゃなさそうな提案をします。
そこを通ったのが、ゾウの子供。
もうお分かりですね。
そのゾウの頭をはめて復活したのがガネーシャなのです。
いやー、かなり、ぶっ飛んでますよね。
そのゾウの子どもがどうなったんだろうと気になるところですが、こうして世界中で愛される神様は誕生したとされています。
ガネーシャの絵に描かれるネズミ
そんなガネーシャはイラストに描かれ、インドではいたるところに飾ってあります。
描く人によってタッチもかわり大きな決まりはないようですが、いくつか共通点があります。
その一つに足元にネズミが描かれていること。
ちょっと気にしてみると、必ずといっていいほどガネーシャの足元には一匹のネズミがいます。
このネズミは実はガネーシャの乗り物なのです。
いやいや、無理そう!
どう考えてもサイズ感間違えてる!
そしてネズミとともに大好きなお菓子を食べていることが多いです。
ガネーシャかわいいよガネーシャ。
9月はガネーシャの誕生日
そんな愛すべきガネーシャの誕生日のお祝いが9月にあります。
インドでは町中でお祈りやお祝いをするそうです。
ガネーシャは食べること、特に甘いものが大好き。
ラドゥというひよこ豆と砂糖とギーを混ぜたお団子が好物です。ネズミと一緒に食べているお菓子ですね。
人々はガネーシャにお供え物をして、ギーを染み込ませたキャンドルをつけて、お祈りをします。
そして、そのお供え物は自分たちも頂きます。
日本ではガネーシャを持っている人は少ないでしょうし(私も持っていません)カレー屋に飾ってある絵くらいしか馴染みがないですよね。
でも、インドの神話はとても面白くて、ガネーシャが人々に愛される理由がわかります。
信仰するしないは別にしても知るだけで面白いインド神話の世界。
私も勉強中なので、神様シリーズとしてその世界をみなさんと共有していきたいと考えています。
そのディープでぶっ飛んだ世界を一緒にのぞいてみませんか?